Project事業提案

case.4賃貸マンション経営

竣工後も途絶えることのないご縁

6階建てマンション「ソレイユ北田町」オーナー・A様との出会いは、2005年、A様のお持ちだった土地に平成建設が3棟の賃貸マンションを建築した時から始まった。
A様は当時を振り返り、「大規模な事業でしたが、平成建設さんは詳細な事業計画を立案して、賃貸経営の不安を解消するように丁寧に分かりやすく説明してくれました。 色々なところから引き合いがありましたが、不安な点がないか徹底的に考え抜いてくれる、その姿勢を信頼して、平成建設さんにお願いする事にしたんです」と語って下さった。
高品質設備、周辺の立地条件の良さもあって、3棟のマンションは現在も高い入居率を誇る人気物件である。

1LDKと2LDK+Sのプランが、3棟合わせて56部屋。現在も入居待ちが出るほどの人気物件。

そしてマンション竣工から2年が経った時、今度はA様が所有する自宅兼店舗のリフォーム工事に関わらせて頂く事になった。 しかし老朽化が進んだ店舗は、いずれリフォームを超えた抜本的な改修工事が必要であり、その際には合わせて住宅も建て替えたいのだと、担当していた営業は以前からA様のご相談を受けていた。

土地を最大限に活用する方法

店舗兼住宅を取り壊して新しく建て替えるのも一つの案ではあるが、この場合、収益は店舗の売り上げしかない。 しかしA様の土地は私鉄駅のすぐ目の前という好立地にあり、その恵まれた条件を活用するならば、返済を減らし、かつ店舗の売上以外の収入を得られるような、より有益な提案が可能だと思われた。
社内での検討を元に平成建設が提案したのは、1階に店舗・最上階にオーナー様住宅を据えた、店舗・自宅兼用の賃貸マンションの建築だった。

賃貸マンションは通常、その建築費をその後の家賃収入で補う。 そのためには建築費用と家賃収益を計算し、利益が出るような計画にしなければならない。 つまり1階の店舗と最上階の自宅の間にどれぐらい賃貸領域を設ける事ができるかという話になるが、これは計画地が近隣商業地域――中高層の建築物を建てる事が出来る地域だった事が幸いした。 1階と最上階をオーナー様が使用する関係上、賃貸できるのが1~2フロアでは利益を出すのは難しい。 しかし中高層マンションを建てることができるならば、3~4フロアの賃貸領域を確保でき、収益は出やすくなる。

また、1階に店舗を置くため構造はラーメン構造にならざるを得ず、最上階のオーナー様住宅の為にエレベーターを設置する事は初めから決まっていたので、 それら条件を加味し、できるだけ収益を上げられるよう計画した結果、提案する建物は6階建となった。

平成建設が作成した完成予想パース。1階にはテナントと、お施主様の経営する店舗。最上階はお施主様のご自宅なので、他の賃貸部分とはデザインが若干異なる。

勿論、幾ら部屋を確保しても入居者がいなければ話にならないが、計画地は駅から徒歩1分の場所にあるため、家賃も入居率も高いレベルで設定することが可能だった。 合わせて、オーナー様が入居管理を行う事は負担が大きいため、竣工後は平成建設にてマンションを一括で借り上げる事も提案した。 これにより店舗の売り上げに賃貸収入が加わり、自宅と店舗の建て替え費用を充分補える計画となった。

自宅と店舗を6階建のマンションに建て替えるという提案に戸惑われつつも、最終的にA様は建て替えを決められた。
「前の3棟の計画は母の事業だったので、今回の物件が私たち夫婦にとって初めての賃貸事業。 金銭面など不安がありましたが、しっかりとした書類でわかりやすく説明して頂いた事で、思い切って一歩を踏み出す事が出来ました」(A様・談)