静岡支店 工事課 井出恭正
楽しかった!
工務時代は人間関係の基礎作りだと思う。親方に可愛がってもらえたこともあって、楽しかったです。
監督は怒ると怖いけど、理不尽な怒りではないので学ぶところが多かったですね。
親方が「背中で語る」タイプだったので、仕事は見て覚える感じ。
新人は言われた事だけやるんじゃなくて、自分で仕事を見つけて、自分で動かないと駄目ですよ。
入社して1年半で住宅部に配属になってから、自分はずっと住宅の監督をやってますね。
工務から異動したばかりの頃は、多能工に混じって現場を手伝ったりもしてました。
監督になって困ったのはお客様との会話。上手く話せなくて。じゃあ何で話せないかっていうと、確信をもって話せる内容が殆どなかったから。
この時に「監督は、自分の現場について全部知るべきだ」と強く思いました。
一人で現場を任せられたのが監督3年目。
サポートは外れたものの、分からないところは先輩に聞いたり、職人に相談したりしました。
独り立ちしてから 同期には感謝、感謝!
工務、大工、設計と、関わる全部の部署にいて、協力してくれる。彼らがいてくれるから、自分はここにいると思いますね。
少し時間が出来たので、今のうちに取っておこうと思い二級建築士を受験。
その時に仕事しながら勉強するというサイクルが身体に馴染んでいたので、半年後に一級施工管理技士も取得。
一級施工管理技士は住宅の監督には必ずしも必要ではないが、マンションの監督には必須の資格なので、取っておいて損はないなと。
試験勉強には、工務部時代の経験が非常に役に立ちました。現場を経験してるのって、強いですよ。
人も物件も増えて、今担当しているのは3件ほど。
これでも他の会社に比べれば少ない方ですね。
住宅の監督は楽しいので、マンションを一棟建てるよりも、一棟まるまるRC造の家に興味があります。
井出は、現場を上手く回すには「ブレない判断基準となる、自分ルールが必要」だという。
監督は決断することが仕事だ。その基準が毎回異なっていては、完成する建物の品質も低くなってしまう。
それ以前に、あやふやな決断には人は従わない。
新人時代に味わった「知らない、だから何も言えない」という苦い経験をばねに、決断するために全てを知る努力をする。
同時にそれは、監督とはお施主様に全てを説明できなければならないという、自身に課した職務でもある。
安全、品質、工程、コストという監督の基本の4管理に加えて、非常に重要なのが「お客様対応」と「アフターメンテナンス」。
特にお客様対応は一番重要です。
新人の頃は知らないか、自信がないかで、お客様に何を聞かれても上手く話せなかった。その時、監督は全部知らないと駄目だと思いました。
今? 何を聞かれても答えられます!
一言でいえば「リーダーシップ」。人に頼られることが好きな人が向いてます。 あとは、自分の責任の中で物事を決めていくので、自己決定が好きな人が向いてる。 色んな職種、業者が現場にやってくるので、決断力がないと上手く回らないですね。 ブレない判断基準となる、自分ルールが必要です。
設計図には書かれていない部分が結構あるので、そこをどうするかで監督の個性が出る。 図面を見て、この納まりは目立つぞとか、ここに収納があると使いにくいとか、この装飾は映えないとか…… そういう所に気づけるか気づけないか。監督は図面通りに作る訳じゃないし、いいものを造るためには積極的に発言します。
学生時代から建築現場に興味があってバイトに行ってたんですけど、監督ってわりと現場に来ないんですよ。
たまに来てもすぐに帰っちゃったりして。職人に「アイツは何もわかっちゃいねえ」とか言われててね(笑)。
だから工務時代、「監督、意外に現場に来るなあ」と思いました。
平成建設は初年度に他部署と人間関係が作れるし、現場に行く頻度も高い。監督と職人は席が近いのでしょっちゅう話し合う。
本当に「いいものを造りたい」と思う人、「いいものを造る」ために建築に携わりたい人には、いい職場だと思います。