Projectリノベーション提案

case.7トータル
リノベーション

リフォームのはじまり

スクラップ&ビルドの文化が変わりつつある建築業界において、リフォームは今後大きな成長が期待される分野である。 平成建設のリフォーム部は2001年に発足して以来、内製化によって蓄積した技術力・幅広い提案力をもって、住まい手の為のリフォームを提供し続けている。

リフォームの現場は、ゼロから新しいものを作る新築の現場とは異なり、既存の配管や配線、構造の上に新しいものを作る必要がある。 規模の大小こそあれ、どの現場にも最初から何かしらの制約があり、工事が始まってから様々な問題に直面する事も多い。 幅広い対応力が求められる所以である。

業務の合間を縫い、角谷はよく加工場へ向かう。少しでも早く建具や梁が完成するところが見たい。

T様はネット検索を経て、当社へとマンションのトータルリフォームをご依頼された。
そのご希望は「格好いい黒の家」というシンプルなもの。 担当した角谷由美は、ご希望というには少々漠然とした言葉に最初は戸惑ったという。
「一言で『黒』といっても色々、『格好いい』と言っても色々ありますからね。 どういった暮らしをされたいのか、どういったものを素敵だと感じるか、これはじっくりお付き合いしなければいけないな、と思いました」

大切なのは、本質を理解すること

もとより、腰を据えて話し合うことはT様のご希望でもあった。 格好いい家にしたいけれど、どうすればそうなるのか分からない。専門家の目で提案して欲しいけれど、同時に自分でも選びたい。 だから設計士とじっくり話し合って、一つずつ決めていきたい。 お客様のご希望を可能な限り叶えつつ、予想を超えるアイディアを提案するのは平成建設が得意とするところである。

「大切なのは、お客様にとって何が一番大事なのか、なぜそうしたいのか、その本質を理解すること」
幾つもの大規模リフォームを経験してきた角谷はそう指摘する。
「黒い家が良いと言われるなら、どうして黒が良いのか、どういう暮らし方をしたいから黒なのか、その根本にあることを理解することが、リフォームの第一歩なんです」

お客様の好きなものを理解し、住まいをトータルにご提案する。
写真は沼津市のS様邸。スタジオジブリの映画をイメージしたトータルリフォーム。

お話ししている間に施主様のご希望とライフスタイルがそぐわないと気づいた時は、敢えて要望とは異なる提案をすることもあるという。
「もちろん、どうしてそれがいいのかちゃんと説明して、ご納得して頂きますけれどね。 目先の改装ではなく、暮らしに根付いた問題点を炙り出して解決するのがリフォームです。 ただお客様に言われた通りに改装するだけでは、根本的な不満は解消できず、何度もリフォームを繰り返すことにもなりかねません」