Project医院開業支援

case.3ドクターズアシスト

医療分野でもトップを目指す

平成建設では営業の方法は個人の自由である。また、特定の分野にこだわる必要もない。 住宅部に所属していてもリフォームやマンション建設の契約を頂く事もあるし、全く新しい分野を開拓する事もできる。 それを可能にしているのが、内製化によって社内に蓄積された様々な建築方法、どの分野にも対応できる知識であり、営業からの要求に柔軟に対応できる社内設計、社内デザインなどの部門である。

枠に囚われない営業手法のおかげで、平成建設が手掛ける建築物は、マンション・住宅・リフォームに留まらず多岐の分野に及ぶ。 ロードサイド・商業地の店舗開発、そして医院建築の竣工実績も多い。

"ドクターズアシスト"は営業推進プロジェクトの一つとして、医療分野の実績を強化する為に始まった。
「当社には医院建築の実績があり、地域の土地情報にも詳しい。 だから、開業を希望されるドクターと、医院を誘致したい地主様の仲を上手く取り持つことができる。 チームを組んで取り組めば、必ず医院建築の分野でも良い結果が出ると考えていました」
プロジェクトに参加した井熊は、立ち上げ当時のことをそう語る。

医院には住宅やマンションにはない設備が必要であり、特殊な知識が必要。施工実績は当社の強みとなる。

魅力的な商品を開発するには何が必要か

マンションや住宅建築のように、医療建築の分野でも地域ナンバーワンの平成ブランドを確立させたい。 そのためには他社にはない、この分野をリードするための新たな枠組みを作る必要がある。 そこでまずメンバーは ”どうすればドクターの心に響くのか・ドクターにとって何が魅力的か" を話し合った。
「会議を重ねた結果、以前開業を手掛けた先輩からのアドバイスもあり、トータルプロデュース――建築だけではなく、事業計画から資金計画まで含めた、開業全体をサポートする仕組みを作る事になりました」

開業を目指すドクターは非常に忙しい。 土地探し、医院建築、事業計画立案、融資相談、医療器具の導入、薬局探し、開業のための諸手続き、そして看護師や医療事務員の採用などなど……これら準備を全てドクター自ら行うことは、相当な負担となる。
医院開業プロジェクトでは、平成建設が窓口となりトータルプロデュースすることで、ドクターはそういった業務から開放されることを前面に打ち出した。

「同時に、平成建設=医院建築というイメージ戦略も始めました。 平成建設といえばマンション、住宅、リフォーム。実際には医療施設の建設も数多く手掛けていますが、残念なことに余り知られていない。 そこで、開業支援のWebサイトを作成して、まずは【平成建設の医療支援】を知って貰うことから始める事にしました」

他企業との打ち合わせ風景。月に一度は集まり、情報を交換する。

"ドクターズアシスト・プロジェクト"の中核を成す医療会議では、会計事務所と金融機関、そして平成建設のプロジェクトメンバーが定期的に集まり、互いの情報を交換しあう。 地域内の医療施設の情報や、制度改革の影響、融資の相場など、それぞれの得意分野の情報を交換しつつ、 開業を希望する医師の情報が入れば、建築デザイン・アフターメンテナンスと、融資相談、開業支援・経営サポートをパッケージにして、トータルで提供する。 建築だけでなく開業そのもの、そして開業後の経営までを纏めて支援する事により、ドクターにとってより便利で魅力的な体制を整えた。