こうして建築が決まったA様マンションだが、店舗、住宅、マンションという様々な要素が絡み合う物件であるため、二人の設計士がそれぞれのエリアを分担してプランニングを行う事となった。
旦那様は酒匠の資格を、奥様はシニアワインアドバイザー・ワインインストラクターの資格をお持ちのA様ご夫妻は、
新店舗では日本酒・ワインの専門店を経営することにされた。
「【フランスのシャトーにある地下セラーのような】内観というご希望があり、そのイメージを元にご提案をさせて頂きました。
入口には中世風のシャンデリアを配置し、床のコンクリートには岩肌風の型をつけて着色しています。
ワイン蔵の前にはレンガのアーチを設けて、古城風ワインセラーを演出しました」(店舗設計:髙橋)
「田町駅のホームからマンションが見えるので、そこからの視線を考慮して外観デザインをしています。マンションの最上階がお住まいなのでお庭を設ける事ができず、代わりに屋根の一部を切り取って大きなルーフテラスを設けました。
とても眺望の良い場所ですから、ご自宅、マンション上階からは富士山を一望できます。
お客様をお招きする事が多いと言う事だったので、テラスでパーティを開く事を考え、キッチン等の水廻りを配置しました」(マンション・住宅設計:半田)
庭を作る事ができなかったため、広いテラスを設けてガーデンバルコニーに。大変眺めの良い空間になった。
また、現場は市街地にあり、荷物置き場や駐車場、仮設事務所などのスペースを確保する事が出来なかった。
そこで近隣にある寺社に監督が交渉し、駐車場を一次的に借り受けて荷降ろしや工事車両の駐車をさせて頂ける事になった。
「現場監督や職人さんたちの評判はとても良かったです。
監督さんはいつ見てもニコニコしていましたし、近隣道路まで掃除をしてくれて、近隣の人たちとも上手く付き合ってくれました」(A様・談)
なお、A様の新店舗は、デザイン部がロゴ・WEBサイトの作成を担当している。
こうして、営業、設計、監督、職人、デザイナーが協力した、6階建の賃貸マンション「ソレイユ北田町」は2010年に無事竣工を迎えた。
日本酒・ワイン専門店「丸見屋酒店」店舗内。シャトーをイメージしたレンガのアーチが印象的。
竣工後すぐに部屋は満室に。
A様ご夫妻は専門知識を活かして日本酒・ワイン専門店「丸見屋酒店」を経営しながら、お客様を招いてワインの試飲会を開いたり、最上階の自宅でゆとりの時間を過ごしたりと、理想の生活を満喫されている。
土地活用のご提案は、どうすればオーナー様にとって一番良い結果になるのか、利益や経営リスクをしっかりと考える事が重要になる。
テナントを置くべきか、マンションを建てるべきか。1棟なのか3棟なのか、4階建なのか6階建なのか。
そしていざ計画が決まったならば、社内の全ての部署が協力し、それぞれの得意分野から全力でサポートに当たるのが内製化の特長である。
営業の醍醐味は、物件に関わる全ての人にとって最良の提案をすることで、”オーナー様・入居者様・社会”の全てから感謝して貰える点にある。
平成建設の最前線に立ち、顧客満足度をあげること、ひいてはそれが地域ナンバーワンの ”平成ブランド” を作り上げて行く事に繋がる。
オーナー様の為の計画が、入居者様や会社のためにもなる。
平成建設の強みは、"お客様のために出来る事"の幅が広く、思い切った提案ができるという点にもある。